東京工科大学の豊田 ひろ子教授の略歴
所属:教養学環
学位:博士(言語教育学)
略歴:トロント大学大学院教育学研究科博士後期課程修了、上智大学大学院外国語研究科博士前期課程修了、元杏林大学教授
専門分野:言語教育学、児童英語教育、バイリンガリズム
東京工科大学の事例研究内容
東京工科大学の事例研究「就学前幼児による親の支援付き英語学習」は日本人就学前幼児1名(高月齢男児)が3歳から6歳に成長するまでの3年間に家庭で英語学習用通信教材を使い、親の支援を得て英語学習をする様子と習得した英語を観察し考察した事例研究報告となっている。
事例研究で利用した教材
就学前幼児(未就園児)の学習用通信教材を用いた学習効果について、東京工科大学の事例研究で利用された教材を事例研究報告書から引用する。
今回は英語教材での事例研究になるが、国語、算数、その他科目の学習についても適宜読み替え、幼児期における通信教材での学習効果として参考にしたい。本事例の子どもが使用した教材はベネッセコーポレーションが制作販売している英語学習用通信教材「こどもちゃれんじ English」であった。 DVD にはネイティブインストラクターとともにトラの子キャラクターのしまじろう、カエルの忍者キャラクターのリビーが登場する。 日英語バイリンガル教材で日本語は学習項目の英語の直訳ではなく、「一緒に言ってみよう! せーの!」といった指示や 状況や英語構文の簡単な説明などに使われていた。
通信教材の活用と親の支援内容
事例研究では通信教材をどのように活用されたのか、家庭学習での親の支援はどのようなない様であったのかを事例研究報告書から引用する。
ここでの注目点は幼児期における子供の学習は”まねる”という行為がキーワードになると言えるだろう。どのような学習教材でも構わないが、親が子供と一緒になって学習に取り組み、何らかのインプットから親が何かを得てアウトプットするまでの過程を子供は観察しており、見よう見まねで実践することで自らの学習になっている。子どもは3年間通してDVDワークブックを中心にその他の音声玩具などをまんべんなく活用していた。 支援者は母親で特にワークブックへの取り組みを助けていた。 母親はワークブックの絵を指差して英語を言い子どもにまねさせた。 子どもは母親の英語が聞こえると 反射的にまねるようになっていった。
子供は学んでいると言った感覚はなく、あくまで親の真似をし、それが出来たか、出来てないかで達成感や承認要求を満たしていると言えるだろう。
もう一点、興味深い事例を引用する。
家庭用通信教材を用いた学習が成功するかどうかは一般的に親のフォロー次第であると言われているが、事例研究の中でも母親が教材を通じて子供と時間を共有したことが示されている。母親は 厳しく指導する一方で親子で遊べる教材があると妹も一緒に3人で歌い踊りゲームを楽しみ笑い声を上げた。上手にできると子どもを抱きしめた。 またDVD を見ていて「これおかしいね。」と大笑いして率直に反応を見せることもあった。
就学前幼児(未就園児)の学習用通信教材を用いた効果的な学習方法
通信教材を利用した家庭学習において親がどのような学習支援を行えば高い学習成果を上げられるのか一例を引用したい。
一日に何ページもこなすより□も子どもの関心に合わせて話を広げて楽しみながら英語を覚えゆっくりと進めてゆく方が効果はあるようだ。 母親には厳しさがある一方で子どもをほめる優しさやユーモアを分かち合いゲームを楽しむ明るさもあった。 子どもを教材に預けるのではなく子どもと一緒に教材を楽しむという姿勢が大切であるように思える。ここでのポイントは子供に合わせた学びのスタイルを親自身が考えることだろう。子供の反応を見ながら子供の興味・関心を引き出しつつ、補助的に教材を活用するのが正しい家庭学習の姿と言えるだろう。
東京工科大学の事例研究内容を家庭学習に活かす
デジタル教材のメリットを享受できるスマイルゼミのタブレット教材でも東京工科大学の事例研究内容のように、親が積極的に学習に参加するべきだろう。幼児期に親と一緒に学習した体験の少ない子供の場合、中学生以上になっていきなり親と一緒に学ぶというのは難しいので幼児期の間に学びのスタイルや教材との付き合い方を習慣付けておくべきだ。
子供用の通信教材でも、良質な物は親の参加を積極的に促し、手放しで高い学習効果があるとうたうものは少なくなっている。スマイルゼミ、Z会の通信教育、月刊ポピー、ドラゼミなど人気の通信教材は資料請求でサンプル教材が貰えるので、まずは無料の教材で親子学習の練習をしてみるのもいいだろう。
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