チャレンジタブレットの評判は？タブレット通信教育を始める前にやっておきたいこと

進研ゼミの中学講座でもタブレットを利用した通信教育サービスが始まった。

タブレットは専用タブレットとなり、OSは若干古いAndroid2.3が搭載されている。タブレット教育用の専用タブレットにしては珍しく、Andoridで動作するアプリがインストール可能なのは魅力だ。

ベネッセ進研ゼミ「中学講座」副教材、チャレンジタブレットのQAページ参照

Q：普通のタブレットPC同様に、<Challenge Tablet>のアプリ以外のものもインストールして使えますか？

A：はい、AndroidTM2.3対応のアプリでしたら、ご使用いただけます。

各社がこぞって力を入れているタブレット教材、従来の通信教材、テキスト教材との違いが気になるが、ベネッセのサイトにタブレット教材と従来の通信教材の違いが補足されていた。

ベネッセ進研ゼミ「中学講座」副教材、チャレンジタブレットのQAページ参照

Q：従来のような紙の教材では不十分ですか？

A：いいえ、身につけるべき学習内容は、紙の教材で身につけることが可能です。一方で、<Challenge Tablet>をあわせてご活用いただくと、学習効果がさらに高まります。

<Challenge Tablet>を使った学習を加えることで、わかりにくい内容・難易度の高い問題をすぐに解決することができます。また、質問がある場合は翌日※までに回答する個別の質問サービスもあります。苦手に感じるものが増え、つまずきやすくなる中学生の勉強でも安心です。
※21時までに受け付けた質問は翌日17時までに回答（日・祝・年末年始を除く）。
※質問によっては翌日までに回答できないことがあります。

紙媒体の通信教材を否定していない所は評価できる。

通信教材の発売元が従来の紙媒体の通信教材で十分だと言っている、タブレット教材。

ベネッセの情報交換サイト、「やってる？進研ゼミ中学講座」でもチャレンジタブレットの効果性に疑問を持つつぶやきが掲載されている。

以下、利用者のつぶやきを原文そのまま引用

チャレンジタブレットの利用を初めて７カ月が過ぎましたが、ライブ授業は学校の先生とは教え方が違うと言って、最初の１カ月程は利用していましたが、それから今まで半年くらい全く見ていません。これまでに何度かライブ授業を見るように勧めましたが、本人が全く興味を示さず見ようともしません。今はラインやゲームで利用する程度です。他の皆さんはどう活用しているんだろうか？

これからタブレット教材を検討されている方にとって、示唆に富んだつぶやきとなっているが、タブレットと教材を切り離して考えると、タブレットは学習の効果性を高める、単なるツールにすぎない。

学校の勉強や従来のテキスト教材、塾での勉強に満足していたり、学習意欲が低い学生にタブレット教材を与えても、自宅が学校の延長になるライブ授業は苦痛以外の何物でもないだろう。

逆にタブレット教材で学習効果を高められるケースは以下のような学生だ。

・知的好奇心が旺盛で学習意欲が高い
・従来型の学校教育、一枚岩の教育制度に疑問を持っている
・特定の分野では秀でた成果を発揮する
・学校の授業では満足できない

これらのケースに該当する学生は総じて力のある優秀な学生であることが多く、家庭学習でも自分なりの学習スタイルを持ち、それなりの成果を発揮しているだろう。

自宅にいながらネイティブと話をしてみたい、グローバルレベルの授業を体験してみたい、世界の裏側の学生と交流したい・・・

これらの要求を満たしてくれるのが、タブレットだ。

注目を集めているタブレット教材であるが、タブレット教材を検討する前にやるべきことがある。それは、幼少期から親が積極的に子育てに関わり、親子で様々な事を体験し、たくさん遊び、一緒に喜ぶこと。子供自身が自ら知りたいと思えるよう、子供の学びの意欲を高め知的好奇心を刺激してやることだ。

子供がまだ小学生になってないのなら、絵本の読み聞かせも効果的だ。ただ本の内容を棒読みするのではなく、ストーリーから逸脱しても構わないので色々な観点で話を膨らませたり質問しながら読んで見よう。1年後、2年後にタブレット教材を使いこなす子供に育つまで、従来型の教育でやるべきことはたくさんある。

絵本の読み聞かせや親がしっかりと家庭学習をフォローすること。トレンドのタブレット教材を研究しつつ、子供の土壌を豊かにしてあげよう。